第4回 何でオマエはこうなった?

――話が少し横道にそれますが、昆虫は好きですか。

 カマキリだけがだめです。さわれもしません。でも、ほかは大丈夫。イモムシ好き。ツノゼミ大好き。シャチホコガもたまらない。

――足がたくさんあるやつも?

 足がたくさんのほうが好きかも。

――「しんかい6500」に乗ったときに、窓から見た生きものをスケッチしていたという話がありましたが、絵もよく描かれますね。生きものの形や色の奇妙さにまず惹かれるんですか。

 絵も、子どものころに楳図かずお先生のマンガを模写していて好きになったんです。

 楳図先生のホラーマンガに出てくる美少女。美しいんだけど怖い。それを模写していくと、美しさと怖さが表裏一体だということがわかってくるんです。

なぜかカマキリだけは苦手。(写真クリックで拡大)

「あ、こんなところまで描き込まれているのか」と、マンガを読んでいるだけではわからないところが見えてくるんですね。

 そこから、図鑑の変な生きものも模写してみようと始めたのですが、これがもうたまらなくおもしろいんです。

 何で触角がここまで伸びているんだとか、どうしてこんな模様なんだとか、いろいろな謎や発見があるんです。見ただけじゃわからなかったフォルムの妙。シンプルなものより、私たちが気持ち悪いと思って見る生きもののほうに発見が多いんです。

「キモス」の裏には「ウツクシス」があると思います。