国内線に乗り継いで、やっとミネアポリスへ。

 広大な農場が眼下に広がり、やがて、おもちゃのような家がぎっしりと集まっているのが見えてきました。豆粒のような自動車がまるで血液のように都市の中を流れています。

 飛行機が高度を落とし着陸態勢にはいると、夕日に照らされて輝くミシシッピ川が窓の外に見えました。

〈本当に来てしまった。さあ、これから新しい人生を切り開くんだ……〉

 ガラス張りの超高層ビルが、まぶしいばかりに建ち並ぶミネアポリスのダウンタウン。その中心地でさらにバスを乗り換え、繁華街の外れにあるユースホステルへと向かいました。

 ミネアポリスのユースホステルはレンガ作りの大きな屋敷を改築したものでした。チェックインを済ませ、部屋に入ると、なかにはいくつもの二段ベッドが置いてあり、ぼくと同じようにどこから来たとも知れない若者たちが、荷物を整理したり、横になって休んでいました。

 旅の興奮と時差ぼけで一睡もできなかったけれど、朝がやってくると、清々しい気持ちでいっぱいでした。いよいよリサーチ開始です。
 まず知りたかったのはもちろん、目的地であるイリーへの行き方でした。

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