第1回 すごかりし! スカシカシパン
――今日は撮影のために、コレクションの一部をお持ちいただいたのですが、これがかのスカシカシパン?
はい。平べったくて、色が白いのがハスノハカシパン。スカシカシパンは、これに穴が開いているんです。山型の厚みのあるのがタコノマクラ。棘皮動物でウニの仲間です。
どれも死骸ですが、ハスノハカシパンは、生前はピンク色をしているんです。この仲間(タコノマクラ目)はいろいろなのがいて、生きているときは色も違うし、刺々がもっとあったり、形も違います。
――棘皮動物がお好きなんですね。
スカシカシパンは、単純に名前がおもしろいというだけでハマったんですけど。5つの穴が開いていてパンに似ていて……。五角形の魔力、形と存在感ですかね。
食べて、排泄して、生殖してというシンプルな生き方で、ウニなのに食べてもおいしくないし「何のために生きてるんだ、お前は」と思うんだけど、ちょっとキモくてかわいい。