第11話 奇妙な講座開始

主な登場動(人)物

●しつけをすることになった2頭の子馬

じゃじゃ姫ニーナ (メス)
オーストラリアの俊足馬の血を引き、将来を期待された駿馬。お姉さんぶって、なんでも自分が一番でなきゃイヤなわがまま娘。人懐っこい性格だが、すぐに耳伏せをして流し目で「なに見てんのよ!」的お叱りを飛ばす気分屋。好奇心が強く走るのが大好き。

のんびり屋の日の丸シンコー (メス)
日本のG1競走馬シンコーキングの子供。性格は父ゆずりだという、のんびり屋。穏やかな性格で、いつも、のそのそしている。ニーナの妹のように育てられ、いつも一緒。

●わたしのパートナーであるダメ牧羊犬トリオ

漬物石頭シュバオン
犬種:ロットワイラー(オス)
アメリカの漫画に出てくるようなブルドッグ的どんくさ犬。頑固一徹石頭。バウバウ吠えて、ガツガツ食べて、ひっくり返って寝る。まさしくオッサン犬。鈍感力120%。

蒸発癖のクリスティン
犬種:ボーダーコリー(メス)
観光牧場で賢く羊の群れをまとめるのは、この種類。しかし、羊にはまったく興味がなく、いつも、ウサギを追いかけて、突然いなくなる。ウサギの巣穴に顔を突っ込んで10数時間は帰ってこない。

変身狼犬ザビール
犬種:ジャーマンシェパード(メス)
まだ若犬。狼と闘って羊を守るドイツの優秀な牧羊犬のはずが、なぜか、羊を見ると、スイッチが入って狼に変身してしまう。犬と狼の性質を行ったり来たりする二重人格、いや、ニ重犬格。

●愛すべき愉快な家族たち

げじげじ牛乳髭の父、ビル
子供たちの父親であり、牧場主。馬の調教師兼、家電修理屋さん。朝からステーキを食べて、牛乳を飲む。そのあと半日は牛乳ヒゲ。

爆弾スージー
牛乳ヒゲ、ビルのパートナー。子供たちの母親代わり。小中学校と馬で登校しつづけた馬少女。高校生になると、馬登校が禁止されたために激怒し、学校に啖呵を切って退学。以後、馬中心の人生を送る美人金髪騎手。猪突猛進、爆弾的な性格。

血だらけ写真家ベン(16)※年齢は当時
自称写真家の高校生。撮る写真は、血だらけ殺人事件現場。なにかというと、牧場内で被写体の死体役を頼まれる。彼の傑作は、連続殺人事件簿、ファイル7の一つ、『子羊と死体(←これわたし)』である。

生意気盛りのおたふくケイティー(15)
ルール破り、酒、たばこ、夜更かしダンスが、カッコイイと思っている年頃。いつもプ~とふくれている反抗期。けれど、馬への接し方が自然体で、裸馬にまたがり、森のなかを散歩してくる、隠れナチュラル娘。牧場に育つ潔癖べジタリアン。

小猿のジョシュ(13)
猿のようにキッキッと遊びまわる末っ子の男の子。学校で問題ばかり起こしては、母親代わりのスージーが呼び出される。責任感未発達少年にもかかわらず、誕生日に父親から猟銃をプレゼントされ、以後、牧場は戦場のように危険地帯に。

翡翠目のジェイ(13)
スージーの連れ子。マオリ族の父をもち、翡翠玉のような目をしている素直な女の子。猪突猛進、爆弾母スージーのブレーキ役。

廣川まさき

廣川まさき(ひろかわ まさき)

ノンフィクションライター。1972年富山県生まれ。2003年、アラスカ・ユーコン川約1500キロを単独カヌーで下り、その旅を記録した著書『ウーマンアローン』で2004年第2回開高健ノンフィクション賞を受賞。近著は『私の名はナルヴァルック』(集英社)。http://web.hirokawamasaki.com/