形だけの民政移管、虐げられる少数民族、他国に狙われる資源……。この国は、どこへ向かうのか。

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ミャンマー 闇と光の行方

形だけの民政移管、虐げられる少数民族、他国に狙われる資源……。この国は、どこへ向かうのか。

文=ブルック・ラーマー  写真=張乾チ

 2010年11月の連邦議会の総選挙を経て、今年1月に首都ネピドーの壮麗な国会議事堂で、22年ぶりの連邦議会が開かれたミャンマー。新たな大統領も選出され、民政移管を果たしたかにみえるが、その実情はなかなか国外に伝わってこない。

今回、ナショナル ジオグラフィックの取材チームはミャンマー各地に足を運んだ。かつての首都ヤンゴンの街角で海賊版DVDを売る若者たちの話に耳を傾け、軍事政権が造った新首都ネピドーの巨大さに呆然とし、水力発電用のダム建設に反対する少数民族に会った。そして、自宅軟禁を解かれた民主化運動の指導者アウン・サン・スー・チーに取材し、“次の一手”を教えてもらった。

 見せかけの民政移管なのか?それとも、民主化への第一歩なのか?

 ミャンマーはどこに向かって進んでいくのか。

編集者から

 この特集の編集をしているあいだ、イーグルスの「ホテル・カリフォルニア」のメロディがずっと頭の中に流れていました。なぜこの曲なのか? 気になった方は本文の冒頭あたりを読んでみてください。
 今回の特集には、アウン・サン・スー・チーさんへのインタビューをはじめ、ニュースの背景を理解するうえで欠かせない情報がたっぷり盛り込まれています。イーグルスにつられて読み始めた方は、ついでに最後まで読んでいただけると嬉しいです。
少し裏話をしておくと、日本版編集部がこの特集の英文の最終原稿を受け取ったのは、6月1日。6月29日には、ミャンマー政府がアウン・サン・スー・チーさんに政治活動中止を通告したという報道がありましたが、そのとき特集の翻訳・編集は最終段階に入っていました。印刷所に入稿したのは7月1日です。
 皆さんが特集を読む頃、ミャンマー情勢はどうなっているのでしょうか?(編集T.F)

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