注文したのは、「水果冰(スエゴービン)」。フレッシュフルーツのかき氷だ。しかし、出てきたお皿を見て、目が丸くなる。

 フルーツが全部かき氷の下に隠れて見えない!

 日本にはない豪快なプレゼンテーションに、また探検隊、テンション上がります。氷はかなり粗くてクラッシュアイスのよう。氷の下には、黄色と赤のスイカ、パパイヤ、グアバにパイナップルが入っている。かけられたシロップは、さっぱりしていて控えめの甘さ。果物の味を引き立てていて、癒される一品だ。氷の下にあった方が、フルーツも冷えて美味しいかも。なるほど~。

 一段落ついたところで、カウンターに立っていたおばさまに話をちょっとうかがったら、これがオーナー夫人。お店は46年前の創業で、ご主人は2代目。辛發亭も龍都冰菓專業家と同じように、最初は現在お店のある場所で屋台からスタートしたという。

 「もともとは、刀削冰だけだったのよ。でも、20年ぐらい前に主人が研究を重ねて雪片冰を始めて、それが人気メニューに育ったの」

 今や20種類以上がメニューに並ぶ雪片冰も、始めた頃はシンプルなミルク味の氷のみで、1日に1人、2人しか注文するお客さんはいなかったそうだ。

 それが今や、混み合った店内を見回しても刀削冰を食べている人はほぼゼロ。「今では年配の人ばかりが食べるメニューになっちゃったわね」と、オーナー夫人は目を細める。でも、雪片冰で有名になってからも、ちゃんと昔のメニューをたっぷり残しているあたり、老舗ならではの心意気を感じます!

夜の10時過ぎだというのに満席の「辛發亭」店内

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