これが八寶冰。幅17センチ、高さが9~10センチのボリューム。氷部分はなつかしい食感。これで60元なり(1元は約3円)。トッピングは左上から時計回りに、緑豆、ピーナッツ、あずき、白玉、タロイモ、花豆。真ん中に載ったピンクと薄紫のトッピングが芋ダンゴ。お客さんの半数はコレをオーダーするそう(クリックで拡大)

 龍都冰菓はこの公園時代から、人気店になっていく。
 「何しろ、うちのトッピングは全部手作りで美味しいからね!」
 さすが老舗の3代目。気さくな雰囲気の中にも、自信がみなぎっています。

 今でも、トッピングはすべて手作り(あ、トッピングにはプリンもあって、これだけは例外だそう)。ピーナッツなどは、8時間もかけて煮込むという。それも、良質のピーナッツ産地だという、台湾の北東部・宜蘭(イーラン/ギーラン、左が標準語読みで右が台湾語読み)県産のものを使用。「素材は、みんなしっかり吟味しているんだ」。なるほど。そのこだわりが自信に繋がっているわけですね。

 「幼稚園の園児の頃からこの店に来ていて、今やお母さんになって自分の子供を連れて来る常連さんもいるよ」。何代にもわたるゆきつけのかき氷店なんて、粋だなぁ。

 ところで、李さん。お話をもっと聞きたいところですが、かき氷を食べたくなってきました。もう、たまりません。オーダーさせてください。

 まずオーダーしたのは、一番人気の八寶冰。店内を見回しても、これを食べている人が目立ちます。八寶冰は実は龍都冰菓だけで出しているメニューではなく、今や台湾のかき氷屋さんでポピュラーなメニューの一つなのだけど、店によってトッピングが少しずつ異なるよう。この店の8種類の具は、あずき、緑豆、花豆(赤い大振りの豆)、白玉、芋ダンゴ(色違いで2種類)、タロイモ、ピーナッツ。食べてみると、どのトッピングもさっぱりとした甘さで、体に優しい。芋ダンゴは、クニュクニュとしたおもしろい食感だ。

 次にお願いしたのは、お店で人気があるトッピング4種を載せたかき氷。ハスの実、麦、サツマイモ、粉粿(フングエ)の4つが載ってきた。粉粿とは、サツマイモの粉末などから作った黄色く透明で一見ゼリーのように見える食べ物。台湾では、これに糖蜜をかけて食べたりもするそうだ。口にしてみると、コンニャクのような弾力がある。ちょっと欲張って、ちょうど別のお客さんがオーダーしていた、プリンもトッピングしてもらった。この組み合わせも体に優しい感じで、具材の色々な食感が味わえて楽しい。

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