第9回 台湾弾丸かき氷ツアー(その1) 超老舗かき氷店を訪れる

屋台時代の写真。1960年に撮られたもの(クリックで拡大)

 龍都冰菓專業家の歴史は、彼のおじいさんが現在の店のある辺りにかき氷の屋台を出したことからスタートしたそう。

 当時は今のように機械で氷を削るのではなく、大きな氷をノミで砕いてシロップをかけたシンプルなものだったとか。でも、屋台を続けるうちに、乾燥フルーツをかき氷に載せて出すようになるなど、おじいさん、相当のアイデアマンだったみたいだ。やるなぁ。

 李さんも、ごく小さい頃からお店で働いていたという。かき氷機を回すには背丈が足りないので、台の上に載り操作をしていたとか。「ほら、これ。子供の頃は、かき氷機で指を切ったりしたんだよね」なんて、“頑張り屋さん”だった当時の傷痕を見せてくれる。

 その頃店は、近くの公園内にあって、この場所で始めたのが、今や龍都冰菓の看板メニューとなった「八寶冰」(バーバオビン)。八寶冰とは8種類のトッピングを載せたかき氷。1978年のことだ。

 それ以前は、4種類のトッピングを載せたかき氷、「四菓冰」(スーグオビン)を売りにしていたそうだが、店で扱うトッピングの種類が増えてきたので、いっそのこと8種類載せちゃえ!となったというわけ。「10種だって載せることはできたけど、(中華圏では)縁起のいい“八寶”がいいと思ったんだ」と李さんは笑う。