第4回 夢は「世界遊びの大百科事典」

 アフリカというと、いまだに「暗黒大陸」のイメージが根強いようだ。

 去年、ぼくがサッカー・ワールドカップ南アフリカ大会の観戦に出かけた時も、周囲で心配してくれる人も多かった。南アだけでなく、ボツワナ、レソト、スワジランドといった隣国も巡る計画に、「本当に大丈夫?」と。結果的に、なんら問題なく帰ってきたのだが、その時の心配されようで、へえっアフリカってそんなに「怖い」と思われているんだ、と印象づけられた。

 実は、こと「アフリカの子ども」に関しては、ぼく自身も「飢餓で死にそうな子ども」「子ども兵」「児童労働」「誘拐」「ストリートチルドレン」といったネガティヴ要素をまず想起していたから、「暗黒大陸」のイメージはぼくの中にもあったと思う。

 亀井さんは、アフリカの子どもたちについての語られ方に違和感を表明する。

「こういったことはたしかに起きていて、避けて通れない重要な問題です。でも、ネガティヴな物語だけを綴り合わせてアフリカの子どもを理解するのはやめたいな、と思うんです」と。

 実際、亀井さんが語る、狩猟採集民バカの子どもたちの生活は、人口に膾炙した「アフリカの不幸な子どもたち」の物語とはまったく違うものだ。