ちなみに、釣りに行くのは、主として男の子だ。

 一方で、女の子は「かいだし漁」を行う。男の子の釣りにしても、女の子の「かいだし漁」にしても、いずれも大人が生業活動として行っていることの真似なのだが、もしも、何も獲れなくとも、集落の人々がひもじい思いをするわけでもなく、遊びの範疇だ。亀井さんは「はんぱな活動」と呼び、生業活動よりはむしろ遊びなのだと捉えている。

 ただ、男の子の釣りよりは、女の子の「かいだし漁」の方が、若干、あてになるという。

 では、かいだし漁とは──
「小さな堰を作って川をせき止めて、堰と堰の間の水をかき出して、そこにいる魚やエビやカニを捕まえるんです。10歳を超えたぐらいの女の子が主導してやってましたね。ちっぽけなエビやカニを捕まえて、やはり、その場で焼いて、または集落に持ち帰って、みんなで分けて食べちゃいます。大漁の時は大人にも分けて、晩ご飯のおかずになることもありますが」

かいだし漁の様子。川をせき止めて、魚やエビやカニを捕まえる(画像クリックで拡大)

この連載の前回の
記事を見る

この連載の次の
記事を見る