前回も紹介した通り、カメルーン南東部の熱帯雨林に住むピグミー系狩猟採集民、バカの子どもたちの遊びは実に豊かに見える。簡単な小屋をつくって暮らしているキャンプから、近くの森の中に入って、「身近なもの」でちゃっちゃっと遊具を作ったり、狩猟など大人の活動のまねごとをしたりして楽しむ。

 集落の子どもたちにとって、亀井さんはたぶん普通の「大人」ではなく、ひとたび森の中に入ると自分たちよりも能力が劣る「みそっかす」でもあったようだ。年齢だけはいっているけど、子どもの遊びが好きで、そのくせ森の中ではなんにもできない、不思議なおっちゃん、だったのだろう。そういう立ち位置はとても楽しいそうだ。

 ちなみに、バカの大人たちは、子どもについてとても放任主義なのだという。大人たちが森に入れば十分な食料を見つけられるから、労働力として期待していないし、勝手に遊んでな、というかんじ。それどころか、親が子に弓矢の使い方を教える、といったふうな、生業活動についての指導のようなものも見たことがないという。子どもは子どもで勝手にやる、というのがバカの流儀らしい。実におおらかである。

 そのせいか、亀井さんが子どもたちにくっついて歩くのも、親たちは特に問題にすることなく受け入れてくれたとか。

大人が使う森のキャンプ小屋を真似して作ってみた(写真クリックで拡大)
狩りの真似も立派な遊び(写真クリックで拡大)

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