・近代的事物に関わる遊び
 モトゥカ(冒頭で紹介したコロを使った遊び)、運転ごっこ、バナナのミニカーなど。
 それにしても、バナナのミニカーって! ぼくは猛烈に見たいのだが、例によって使い捨てとのこと。

これが「モトゥカ」(写真クリックで拡大)
こういう遊びも世界共通?(写真クリックで拡大)
バナナのミニカー。残念ながら、写真はない(写真クリックで拡大)
アブラヤシのブランコ(写真クリックで拡大)

・その他
 サルのまね、ブランコ、手品、学校ごっこ、お絵かき、など。

・ルールの確立したゲーム
 マセエ、ソンゴ(それぞれ、伝統的なゲーム)、サッカー。
 ぼくの個人的な感覚としては、サッカーの世界的普及度に驚かされる。
 
 このリストを見ただけで、わくわくしません?

 今、自分自身の子どもが、どれだけの「種類」の遊びをしているだろうと考えてみて、85種類には届きそうにない気もする。子どもの遊びの多様性の大きさは、社会の経済的な意味での豊かさとは直接関係ないのだろう。いや、むしろ、逆の関係にあるのかもしれないとまで思う

 遠く離れたカメルーンの森の子たちの遊びっぷりに思いをはせて、楽しい気分になりつつも、あれこれ考えてしまうのだった。

つづく

亀井伸孝(かめい のぶたか)

1971年、神奈川県生まれ。愛知県立大学外国語学部国際関係学科准教授。理学博士。手話通訳士。専門は文化人類学、アフリカ地域研究。1996年からカメルーンにおける狩猟採集民バカの子どもの研究を始め、あわせてアフリカの手話とろう者に関する研究に携わる。著書に『手話でいこう-ろう者の言い分 聴者のホンネ』(ミネルヴァ書房、2004年)、『アフリカのろう者と手話の歴史-A・J・フォスターの「王国」を訪ねて』(明石書店、2006年)、『手話の世界を訪ねよう』(岩波ジュニア新書、2009年)、『森の小さな〈ハンター〉たち-狩猟採集民の子どもの民族誌』(京都大学学術出版会、2010年)など。
ホームページは「亀井伸孝の研究室」。ツイッターのアカウントは@jinrui_nikki


川端裕人(かわばた ひろと)

1964年、兵庫生まれ。作家。98年、小説『夏のロケット』で第15回サントリーミステリー大賞を受賞。少年たちの川をめぐる物語『川の名前』、自身の体験を元にした『PTA再活用論 ──悩ましき現実を超えて』、感染症制圧の10日間を描いた小説『エピデミック』(角川文庫)など、多岐のジャンルにわたり多数の著書がある。近著は『イルカと泳ぎ、イルカを食べる 』(ちくま文庫)。
著者自身によるブログは「リヴァイアさん、日々のわざ」。ツイッターのアカウントは@Rsider

この連載の次の
記事を見る