バカは、カメルーン南東部の赤道近い熱帯雨林に住んでいる。
 手近に調達できる枝や葉を使いドーム状の簡易家屋を建てて暮らし、時期が来ると移動して、また別の場所にしばらく居着く、というライフスタイルを取ってきた。

 もっとも、最近では政府により定住が推奨されており、狩猟が行いにくい雨季には農耕民の集落の近くに定住しつつも、乾季になると森の中に「消えていく」という。亀井さんも、調査の初期、キリスト教会が作った小さな学校を拠点にしていて、子どもたちが「消える」のを体験したそうだ。

「とはいえ、別に子ども達は消えちゃうわけじゃなくて、森の中で別の活躍の場を持っていたわけですね。そっちはどうなってるんだろうって、とても気になりまして、結局、学校じゃなくて、森の方へ関心が移っていきました」

 つてを辿って森の狩猟キャンプに住み込むようになり、そこで、森の子どもたちの、めくるめく遊びの世界に目を奪われることになる。冒頭で描いたのはほんの一部。

 亀井さんが自ら目撃し、経験もした遊びは、85種類にもわたり、それらをこんなふうに分類している。

この連載の次の
記事を見る