第2章 1888-1900 ゆりかごの時代

第2回 11,000分の1

科学的な調査研究や探検を支援していることを誇りに思い、協会の会員証を家の中に飾る会員も多かったという。
(c)Mark Thiessen, NGP

 セント・エライアス山探検の成果は、1891年5月号のまるまる約200ページを使ってレポートしました。この最初の探検は、その後に協会が支援する探検や調査行の基本形となりました。アメリカ政府と協力する伝統も確立されたといいます。

 また、セント・エライアス山を探検してからレポートが掲載される間の1890年7月には、はじめて自然の景観をとらえた風景写真を掲載しています。

 しかし、こうした努力にもかかわらず、『ナショナル ジオグラフィック』の発行部数は増えませんでした。

 そこで協会は1896年に大がかりなテコ入れに乗りだします。

アラスカのヘラルド島の島影。1890年7月号に掲載されたこの写真は、自然の景観をとらえた風景写真としてははじめてのものだった。(c)Asst.Paymaster J.Q.Lovell, USN

つづく

(Web編集部S)