第1回 日本の森の「少子高齢化」

 1990年から2010年までの20年間で、世界全体で日本の国土面積の4倍に当たる広大な森林が失われたとされる。世界規模で森林の荒廃が進む中、2006年の国連総会において、「持続可能な森林経営」を目指し、2011年を「国際森林年」とすることが決まった。

 「持続可能な森林経営」とは、森林から得られる恩恵を将来にわたって受けられるように、森林を賢く利用し、管理していくこと。今年1月24日から2月4日にかけて、米国ニューヨークで第9回国連森林フォーラムの閣僚級会合が開かれ、国際森林年が正式にスタートした。9月には国連総会における特別イベントが予定されている。

 日本でも10月から11月にかけて国際森林年記念会議が開かれるほか、全国各地で、また官民あわせて様々な取り組みが行われる。何しろ日本は、先進国の中でトップと言ってよいほど森林に恵まれた国だ。

 日本の国土は約3800万ヘクタールあり、このうち森林面積が2500万ヘクタール、国土全体に占める割合は3分の2にもなる。「森林大国・ニッポン」は決してイメージだけの話ではなく、数字の上からもまさにその通りなのである。

 国連食糧農業機関(FAO)が発行する『世界森林資源評価2005』によると、先進国の中で森林率が6割を超えている国は、日本のほかにフィンランド(74%)とスウェーデン(67%)の2カ国しかない。ちなみにロシアは48%、ドイツや米国、カナダは3 割台にすぎず、イギリスにいたっては1割台である。