第3回 写真家ジム・ブランデンバーグ 前編

 夢に現れたオオカミに導かれるように、図書館の地下で写真集『ブラザー・ウルフ』と出会ったそのすぐ後、同じ写真家ジム・ブランデンバーグの新作『Chased By The Light』が出版されました。

『ブラザー・ウルフ』の写真に圧倒され、この写真家のことをもっと知りたいと思っていた矢先だったので、すぐにその写真集を購入しました。さらに同じ内容が掲載されているという『ナショナル ジオグラフィック日本版』1997年11月号も探し出して手に入れました。
 そこにおさめられていたのは、秋分の日から冬至の日までの90日間、一日にたった一枚しか写真を撮らないという、前代未聞のプロジェクトでした(※)。

雨上がりの後、コケの絨毯のなかにイチゴの葉をみつけた。

※このプロジェクトは当初、まったくの個人的なもので、発表するつもりはなかったそうです。しかし、そのフィルムが『ナショナル ジオグラフィック』の編集者の目に留まり、1997年11月号のなかで「北の森から」という題で特集されると、大きな反響を呼びました。この成果を後に、写真集としてまとめたのが『Chased By The Light』です。