村田真一 1 科学×自然×エンタテインメント

マダガスカル島名物の木、バオバブ。マダガスカル島は約1億6000万年前にゴンドワナ大陸を離れ、遺伝子や種の固有水準が高いまま、その生物は独自の進化を遂げた。

――福山雅治さんのナビゲーターは今回の大きな話題のひとつですが、なぜ福山さんにオファーをされたのでしょうか?

 いちばんは生物多様性という重要なテーマの番組を、より多くの人に見てほしかったからです。

 従来の自然番組のスタイルですと、どうしてもファンが固定化してしまいます。それを打ち破るには、壮大なテーマで派手にプロモーションをかけるやり方があります。それから、幅広い層に支持される代弁者のような人を起用するという方法もある。前者はNHKでは難しいので、今回は当初からナビゲーターやキャスターを使うという話が出ていました。

 ぼくはなるべく過去に自然番組に出たことのない人を発掘したいと思っていたんです。そのほうがフレッシュなイメージを打ち出せますから。そんなとき、福山さんが環境に興味を持っているという話を聞いて、これ以上の人はいない、とすぐにお願いしました。

 そのときはまだ龍馬伝を撮影している最中で、ダメでも仕方がないと思っていました。ところが、ふたを開けてみたらNHKの自然番組のファンだそうで、快く引き受けてくれました。

NHKスペシャル「ホットスポット 最後の楽園」のチーフプロデューサーである村田真一さん。入社以来自然番組を担当し、国際共同制作の経験も豊富なプロフェッショナルだ

ホットスポットとは
多様な動植物が生息しているにもかかわらず、生態系が危機に瀕している地域。世界的な環境NGOコンサベーション・インターナショナル(CI)の生物学者を中心に世界の専門家約400人が協力して、34地域を指定している。ブラジルのセラード、マダガスカル、ニュージーランドのほか、日本も含まれる。NHKではシリーズ最後となる日本編をNHK総合で6月26日(日)午後9時から放送予定。