「ひよこ豆の粉のペーストを麺のようにして揚げたこのスナックは、サラダなどインド料理のトッピングとして使うこともありますね」とニッティンさんが指したのは、「ブジア・セブ」という袋入りスナック。

 あ、この極細麺状の外観。ミルザさんのお店で買ってきた、ジャガイモやひよこ豆からできた「アロー・ブジア」の兄弟スナックだ(“アロー”はジャガイモの意味)。

 「バターを塗ったパンの上にかけることもあります」 それはとっても斬新です、社長。でも、食べてみたい、とおやつハンターの血が騒ぐ。

 実はこの会社は、あのグラブ・ジャムンの缶詰の輸入元でもある。そこで、インドの甘いお菓子についても聞いてみると、「甘いお菓子というのは、インドでは特別なものです。毎日家で食べるものではないですね」とキッパリ。

 そうなのか! 神様に供物として捧げたり、お客さんが来たときに出したり、たま~に行くレストランで食べるものなのだと言う。3時のおやつにグラブ・ジャムンをほお張ったりしないわけですね。

 「ちなみにインドスイーツは、材料によって上等なもの、そうではないものに分かれます」 お菓子にランク? 一番贅沢なのはドライフルーツ。次が牛乳を使ったもので、最後の“廉価菓子”の材料がひよこ豆なんだそう。好きだけどなぁ、ひよこ豆。

 物欲しそうな様子に気付いたのか、ニッティンさんが出してくれたのが、「ソアン・パプディ」というひよこ豆が原料のお菓子。無数の細い糸をまとめたような生地の中に、アーモンドやピスタチオが入っている。口に入れると、すぐにふわ~っと溶けて綿あめのよう。やっぱりカルダモンが香ります。ナッツが入ってちょっぴり上等だけど、やっぱり庶民のお菓子なのだ。

 これは隊員全員一致で「美味しい!」。大満足の遠征でした。

 ところでその後、6月18~19日に東京・代々木公園で開催された「バングラデシュフェスティバル2011」をプチ探検。インド料理のお店も出店していて、そこで発見したのはニッティンさんが言っていた“麺状スナック”をふりかけた軽食。おお~、本当だったんですね。ちょっと疑ってました。ニッティンさん、すみません。

 ジャレビという新しいお菓子にも遭遇。小麦粉と牛乳から作った生地をプレッツェルのような形にして油で揚げたものだとのこと。シロップに浸してある。甘~いけれど、さくっとした食感で、そこはかとなく、かりんとうを彷彿とさせる。少しインドを身近に感じた1日でした。

アンビカショップ
東京都台東区蔵前3-19-2
ホームページ:www.ambikajapan.com
*輸入商社アンビカトレーディングの直営店

これがナムキン。隊員の一番人気は手前に白っぽく見える「ムング・ダール」と呼ばれるスナック。半割の緑豆を揚げたもので、シンプルな塩味。メレンダは、ちょい甘、ぴり辛でスパイシーという不思議な味の「バッカルワリ」(左側の渦巻き状の模様があるもの)が結構好きです。奥にある短い麺状のスナックが「アロー・ブジア」
ソアン・パプディ。繊細なお菓子で、ちょっと力を入れるとすぐに崩れてしまいます。日本でも人気のインド菓子のひとつだそう
ソアン・パプディのパッケージ。左上の緑色の日ノ丸のようなマークは、ベジタリアンの人もOKな原材料しか使ってませんよ、というサイン。ベジタリアンが多い国ならでは
揚げクラッカーのようなものにジャガイモなどを載せヨーグルトをかけた「パプリ・チャット」という、スパイスが利いた軽食。トッピングは“麺状スナック”。美味!
ジャレビ。本当は揚げたてが美味しいそうだけど、そうでなくても◎
バルフィの一種も発見。カシューナッツのペーストを使ったタイプだそう。上に銀箔が張ってあって、以前の探検の復習をした感じです
「バングラデシュフェスティバル 2011」会場風景。食べ物ブースには沢山の人が行列!
会場の全体風景

メレンダ千春

海外に行けば、どこを見ずとも行くのはスーパーのおやつ売り場という、激甘から激辛まで味の守備範囲は360度のライター。最初の異国のお菓子との出会いは、アメリカに住む遠い親戚のおじさんが日本を訪れる度にお土産にくれた、キラキラ光る水色の紙でキャンディーのように包装されたチョコレート。ミルクの味が濃くて、おいしかったな~。インパクトのあるおやつを求めて、日々邁進中。

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