第2回 無駄なものに命を吹き込む

――リバース・プロジェクトとは、どういう事業を行う会社なのですか。

 簡単にいうと、今の世の中で使われずに眠っているものや、無駄になっているものを資源ととらえて再生させようというビジネスです。でも、一般にいわれるリユース(再利用)、リサイクル(再資源化)とは少し違って、アートという切り口を用いて、新しい価値を与えて商品化するということをやっています。

――具体的にどのようなプロジェクトがあるのですか。

デニムメーカーのLee JAPANとのコラボによって生まれた「LeeBirth Project」。型落ち品に対してデザインで付加価値をつけ、新たなオリジナル製品として生き返らせるリユースプロジェクト。

 たとえば「住」に関する「THE SPIKE SHOW」では、家の解体などで出る廃材にアーティストのクリエイティビティを投入して、家具などのインテリアにつくり変えて販売しています。そのときに、環境に負荷の少ない素材を使うとか、そこで生まれた利益を環境保全や、アーティストの育成に還元するといったことも考えながらやるのですけども。
 わかりやすいのは「衣」で取り組んでいる「LeeBIRTH PROJECT」かな。これは、ジーンズメーカーのLee Japanとのコラボレーションで実現したものです。
 Leeには、レーザーを使ってジーンズのエイジング加工をする装置があるんです。しかし、これが使われてなかったんですね。一方では、製品のなかにはほんのちょっとだけ傷があるとか染めムラがあるとかでB級品、C級品としてはねられるものもある。
 しかし、B級品、C級品でも、商品価値が低いとはいえ、はけないわけではないですから。そこで、レーザー抜染の技術をジーンズにグラフィックスを描くことに応用して、新しい商品にして売るというのがこのプロジェクト。しかも、このレーザー抜染は、水も薬品もいらないので環境負荷も小さいんです。

――文字通りのREBIRTH(再生)。新しい生命を吹き込む。

 そう、生まれ変わらせるわけです。デザイナーやアーティストたちにいろいろ考えてもらって。
 ぼくらはずっと大量生産、大量消費に慣らされて生活してきていますが、その陰で商品として世に出ないまま捨てられていくものが、けっこうあるんです。でも、今の時代、地球規模の環境保全がいわれ、資源エネルギーの枯渇がいわれ、さらには世界人口がどんどん増えるといわれていますね。