ハイテク機器の製造に不可欠なレアアース。その生産を中国だけに任せていて、大丈夫なのか?

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秘密の原材料 レアアース

ハイテク機器の製造に不可欠なレアアース。その生産を中国だけに任せていて、大丈夫なのか?

文=ティム・フォルジャー

 ランタン、サマリウム、ガドリニウム……スマートフォンからハイブリッド車まで、多くのハイテク製品に欠かすことができないレアアース(希土類元素)。日本では、2010年9月に起きた尖閣諸島中国漁船衝突事件で一躍注目された。

 世界中で1年間に消費されるレアアースは15万トンほど。約9900万トンあるとされる埋蔵量を考えると、資源枯渇はあまり危惧されていないが、供給体制に問題がある。現在、世界市場の97%を占めるのが中国産なのだ。

 産業の各分野で必要とされる重要な原材料を、一つの国に頼っている現実に多くの国が危惧を抱き始めた。注目を集めるレアアースの素顔と、それを巡る世界の動きを追った。

編集者から

 昨年秋に中国が日本向けの輸出を差し止めたことで一躍注目されたレアアース。世界の供給量のほとんどが中国産ですが、違法業者によって採掘されたものも出回っているそうです。2008年の統計では、中国からの総輸出量の3分の1近い2万トンがこうした「闇レアアース」だったというから、驚きです。この貴重な原材料の生産を中国だけに任せておけないと、米国などでは、生産を再開する鉱業会社が出始めています。レアアースの需要は伸び続けているので、その安全で安定した確保が大きな課題になりそうです。(編集S.O)

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