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- JANUARY 2011 -
12年に一度の沐浴
およそ12年おきに――日時は、現地の占星術の暦に基づいて決められる――インド・タミルナードゥ州クンバコナムの町に、自らの罪を洗い清めようと、数十万もの人々が集まり、マハマハム・タンクに身を浸す。約2.5ヘクタールのこの貯水池は両脇に階段がついていて、インドの数々の聖なる川の水をたたえているという。「沐浴(もくよく)は、ヒンドゥー教徒の信仰生活と密接に結びついている」。本誌英語版1913年12月号に掲載されたこの写真には、こうしたキャプションが添えられている。「沐浴をするのに最適な、縁起のいい時間を待つ巡礼者たちが、巨大な貯水池を埋めつくしている様子がうかがえる」。次回のマハマハム祭りは、2016年に開催される予定だ。
文=マーガレット・ザコウィッツ
写真=W. E. Grubl, National Geographic Stock