カーナビでは車が湖の上を走っている
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 カナダの北部、ノースウエスト準州にはオーロラ鑑賞の拠点として知られるイエローナイフという街がある。このあたりでは、氷点下の冬になると「アイスロード」なる道路が出現する。その名の通り、「氷の道」だ。

 冬にだけに現れるこの道が何なのかの解説は、拙著「カナダの謎 なぜ『赤毛のアン』はロブスターを食べないのか?」に譲りたいが、上の写真をもってヒントとしたい。カーナビ上で車を示す三角印が、なんと湖の上にある。ここからアイスロードとは何なのかを想像してもらいたい。

 氷の道があることでわかってもらえると思うが、冬のイエローナイフは恐ろしく寒い。2月の最低気温は平均でマイナス30度ほど。最高気温もマイナス10度ぐらいにしかならない。ちなみに写真のカーナビは外気温マイナス37度を指している。

 屋外にいると鼻の中まで凍りつく。鼻を指でつぶしてみるとパリパリと小さな音がする。帽子からはみ出た髪の毛もすぐに真っ白になって、まるで樹氷のようだ。上下のまつげが凍ってくっつくため、いつのまにか視界が狭くなっている。

 街中の駐車場には電気のコンセントのようなものが設置されていて、駐車時には常に車に電気を流し続けておく必要がある。こうしないとエンジンやバッテリーが冷え切って車が動かなくなってしまうからだ。

 これほどに寒い極北の地で、カナダの人たちは知恵を絞って暮らしてきた。

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