ノアの箱舟、契約の箱、エデン… 謎の現場を探る

エデンの園はどこに?

 旧約聖書に記されている「エデンの園」が実在したとすれば、その場所はどこだろうか。これにも諸説ある。

 『創世記』第2章10~14節には次のように書かれている。「エデンから1本の川が流れ出し園を潤した。川は分かれて4本の川となる。ハビラの全土を流れる第一の川の名はピソン。その土地には質の良い黄金の他、ブドラクとオニキスもある。第二の川の名はクシの全土を流れるギホン。第三の川はアッシリアの東を流れるチグリス。第四の川はユーフラテス」。これらの川が流れる大地は、おそらく現在のイラクやイラン、トルコ辺りだろう。ただ、旧約聖書の預言書の一つ『エゼキエル書』には、現在のレバノンと思われる場所の神聖な山の上にエデンがあるとも記されている。

エデンの園のアダムとイブ。エチオピア、アディスアベバにあるホーリー・トリニティー大聖堂のステンドグラス(Joel Carillet/iStockphoto)
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 エデンの園があったとされる場所は、はるか遠くにもある。もし神聖な山がエルサレムの「神殿の丘」だとすれば、最初に流れ出た川はヨルダン川で、エデンは現在のイスラエルにあった可能性がある。ギホン川がナイル川を指しているという説もあり、それが本当ならエデンは北アフリカにあったことになる。

 想像力の豊かな人々からは、セーシェル諸島やミズーリ州ジャクソン郡(末日聖徒イエス・キリスト教会の意見)から火星に至るまで、突飛な意見が聞こえてくる。火星説を唱えている作家によると、エデンの川は火星の運河だという。

※書籍『今の科学でここまでわかった 世界の謎99』を再構成

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