第6回 宇宙人はいるのか? 火星で見つかった怪現象

NASAのバイキング1号が1976年に撮影した火星の地表。スフィンクスのような顔が写っている。(NASA/JPL)
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 自然の造形など、ランダムに出来たものが何か特別なものに見えることを心理学では「パレイドリア」という。例えば、トーストの焦げ目に聖人像を見たり、雲が顔に見えたりする場合がそうだ。

 1976年、NASAの火星探査機バイキング1号が地球に送り大騒動を巻き起こした画像は今も記憶に新しい。シドニアと呼ばれる地域に、空を見つめる「スフィンクス」があるというのだ。この後、火星の生命体についての熱い議論は25年にわたって続いた。

 2001年になって、無人の火星探査機マーズ・グローバル・サーベイヤーが鮮明な画像を撮影し、この議論に決着をつけた。スフィンクスに見えたものは、火星の平原にある丘にすぎなかったのだ。

 こうした好奇心に胸を躍らせるような話は、探査車の技術が進み、火星の姿を鮮明な画像で眺められるようになると激減した。そんななか、2012年に火星探査車キュリオシティから心ときめく映像が届いた。ロックネストと呼ばれる地域で、火星の「ネズミ」を撮影したというのだ。

「UFOサイティング・デイリー」というウェブサイトは、勇んでこの謎のネズミの話を掲載した。ところが、案の定、このネズミも岩だということが判明した。

 火星の広々とした何もない空間は、パレイドリアを引き起こしやすい風景といえる。火星のスフィンクスやネズミは、その一例にすぎない。

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