十割そばをどうやって食べたら一番おいしいかという話もおもしろかったですよ。タモリさんは、十割そばは麺にしないほうがうまいと言うんです。ギュとこねてすいとんみたいにしたそばがきが、香りが一番いいと。

 すると、それをめぐって延々と話が続くんです。そのときは、そばが好きで、お料理もされる方ばかりだったみたいで、みなさんそば打ちを年に1度はするらしいんですよ。

――すごいな。

 そのときに思ったんです。たぶん、何かを突き詰めてみたり、考えたりしている人は、ほかの人が突き詰めていることの話を聞くのも好きなんだろうなって。鉄道以外でも「これに興味があるんだけど」と誰かがいうと、みなさんものすごい勢いで、その話題に食いついていくから。

 私は話に入っていけなくても、そうやって夢中になって語り合っているのは楽しいし、うらやましいなって思います。

――なるほど。何かに詳しいと、ほかのことへの好奇心も旺盛になるということですか。

 そうみたいですね。みなさん知識の幅がものすごく広いんです。 よく鉄道好きはひとくくりにされるんですけど、ほんとはここが好きとか、これに詳しいという分野がみなさんそれぞれにあるんです。

 たとえば、タモリさんは線路のポイント(分岐装置)と電車の運転が好きで、番組の中でちょっと説明を受けただけで電車を動かすことができちゃうんです。出演者のなかには、電車のモーター音が好きで、すごく詳しい方もいれば、鉄道そのものより鉄道会社の企業努力に関心があるという方もいらっしゃいます。

――鉄道好きといっても、全般的に詳しい人は、むしろ少ないんですか。

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