子ども心に南北線は、駅名にあまりなじみがなくて「大人の街をつないでいる」という感じもして、それほど好きではなかったんです。でも、ラインカラーのことがわかると、じゃあ何でここに南北線ができたんだろうって、さらに興味が増してきて。

 私の好きな丸ノ内線は、早い時期にできた路線で、東京に円を一個描いちゃおうって、ガッと線を引いたような勢いを感じるけど、南北線にはそれがない代わりに、乗り換え駅がすごく多い。

 そこからこの路線は、都心へ仕事に行く人たちにとって、あれば便利だろうとつくられたんだなって、私なりに想像するんです。

――すると、ラインカラーと路線が増えてきた過程を見ていくと、その都市がどんなふうに形づくられてきたかが見えてくるわけですね。

 私は自分で勝手に想像しているだけですが、それはあると思います。

 東京メトロの路線図を見ると、すごく簡略化されているけど、丸ノ内線や日比谷線、千代田線なんかは皇居のまわりをぐるっと回っていて、そこから東京という都市のかたちが見えてきます。

 ラインカラーは、その路線の特色を表していますから、そういうのを見ていくと、その路線をつくろうと考えた人の思いが伝わってくるような気がします。そんなことをあれこれ想像するのが、私は楽しいんです。

――なるほど、路線図も読み込んでいくと、なかなか奥が深いですね。話をテレビ番組『タモリ倶楽部』の鉄道企画に進めましょうか。

(つづく)

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廣田あいか(ひろた あいか)

1999年、埼玉県生まれ。2009年に結成した「king of 学芸会」をコンセプトに活動する8人組アイドルユニット『私立恵比寿中学』通称“エビ中”のメンバー。自他共に認める鉄道マニアとして、『タモリ倶楽部』(テレビ朝日)、『鉄道バラエティ 乗ってけ天国!』(テレビ東京)、廣田あいか写真集『am Tokyo Girl's Way』、廣田あいかDVDブック『AIAI RAILWAY TRIP』、電子書籍『私立恵比寿中学 廣田あいかの鉄道紀行~JR飯田線・こころの旅編~』など鉄道にかかわる番組、メディアに多数出演。2016年11月16日にベストアルバム『「中卒」~エビ中のイケイケベスト』、『「中辛」~エビ中のワクワクベスト』の2枚同時発売。
私立恵比寿中学 ブログ http://lineblog.me/ebichu/
オフィシャルサイト http://shiritsuebichu.jp/


高橋盛男(たかはし もりお)

1957年、新潟県生まれ。フリーランスライター。自動車専門誌の編集を手がけたのちフリーライターに。JR東日本新幹線車内誌「トランヴェール」、プレジデント社「プレジデント」「プレジデントファミリー」などに執筆。

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