第2回 路線の色で街のキャラクターが見えてくる

――幼稚園児のころに地下鉄の路線図に興味を覚えて、乗るときにはいつも持っていたということでしたが、路線図を見ながらどんな楽しみ方をしていたのですか。

 最初は、ただ色がきれいというだけで、路線図がどういうものか、どう使うのかもぜんぜんわかってなかったんです。

 だけど、小学生になるとだんだんそれがわかってきて、まず路線図を見て乗り換える駅を当てるという遊びをしていました。

 母親に連れられて、自宅の最寄り駅から都心に向かうとき、どこで乗り換えるのかなというのを予想するんです。当たるときもあるけど、ぜんぜん予想もしていなかった駅で乗り換えることもあって、それが私なりに楽しかったですね。

――地下鉄に乗っている間も、路線図を見ていたりしたんですか。

 よく見ていました。この路線だと、あそこへ行けるんだとか、次の駅で乗り換えるとあっちのほうへ行くんだとか。「線路は続くよ、どこまでも」じゃないですけど、路線がみんなつながっていて、電車に乗れば自分が行きたいと思うところへ行けるんだということに夢を感じていました。

 それから地図を見るのも好きでした。小学校4年の社会から地理が始まって、地図帳を持つようになると、それで地名を覚えるのが好きでしたね。

 読書の時間なんかも、ほかのみんなは本を読んでいるなかで、私だけ地図帳とか生き物の図鑑を開いているという、そんな子でした。

世界の美しい地下鉄マップ
定価:本体3,200円+税
マーク・オーブンデン 著
176ページ、ソフトカバー

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