第3回 医療大麻で救われる人々と、私も服用してみました!

「CWボタニカルズ社の対応は実に誠実でした。私は、CBDオイルに賭けてみようと決心しました。もちろん子どもにマリファナを与えることに不安はありましたが、私たちには他に方法がなかったのです。効果はハッキリと現れました。CBDオイルを服用した当日から、エミリーの発作回数が半分に減ったのです。CBDとTHCの含有量比率が28:1なので、娘がいわゆるハイになることもありませんでした」

 エミリーちゃんは以来、CBDオイルを1回100mg、1日3、4回の割合で服用し続けている。12歳になった今では、発作の回数も週に1回程度にまで減ったし、通学もできるようになった(小学2年生程度の授業に参加)。一方、ミルザベジアンさんは、同じ病苦に悩む患者と家族のための互助会、「レルム・オブ・ケアリング(Realm of Caring California)」を主宰。同会は、約12000名の人々が集うネットワークに育った。

 だが、マリファナが生育期の脳に悪影響を与える可能性は否定できない。〈医療用マリファナ〉、特に幼少期の臨床は開始されたばかりの分野なので、長期的な結果は不透明なままだ。

「そんなことは承知していますよ! 子どもを人体実験するなという批判も耳にしています。でも私たちに、他にどうしろというのですか? てんかんは、発作のたびに脳に影響を及ぼします。医師が処方する抗てんかん薬は、娘には効かないばかりか副作用の強いハイリスク薬です。現段階でエミリーを救えるのはCBDオイルだけなのです」

CBDオイル「シャーロッツ・ウエブ」(CWヘンプ社)。
CBDオイル「シャーロッツ・ウエブ」(CWヘンプ社)。
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 エミリーちゃんが服用するCBDオイルは、開発に携わったシャーロット・フィギちゃんの名前から、「シャーロッツ・ウエブ」(CWヘンプ社)と名づけられ、現在、全米に流通している。

 ここで少し補足説明すると、マリファナの中でもTHCをほとんど含まない大麻草は、特別に「産業用ヘンプ」に分類される。「シャーロッツ・ウェブ」は、この「産業用ヘンプ」から抽出されるCBDオイルなので、一般のマリファナとは異なりサプリメントの扱いを受けている。「シャーロッツ・ウェブ」が、〈医療用マリファナ〉が合法なコロラド州以外でも流通するのはこのためだ。

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