第4回 その国のリアルな姿を追い求めて

 何か事情があって暴力団に脅され、嫌々貸したのかもしれない。あるいは、彼らを入れることで他の入居者を追い出して、ビルの建て替えをしたいのかもしれないし、メンツを重んじるヤクザなら家賃が未払いになることもなく、いい店子になるかもと判断したのかもしれない。そう考えると、表社会と裏社会は相反する面にあるものではなく、同じステージに存在しているものとして見えてきます。僕はそういう見方がより現実に即していて、大切だと思っているのです。

――最後に、今後取り組みたいことなどありましたら、教えてください。

 国境をまたいで存在する民族や部族、あるいはもっと小さい集団になるのかもしれませんが、その中で表と裏がどうとらえているのかを見てみたいですね。今の時代は国境があまり意味をなさないけれど、逆に国境で仕切りきれない集団の独特な社会やルールがそこにあります。それを見ていくと、おもしろいだろうなと思っています。

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(おわり)

丸山ゴンザレス(まるやま ごんざれす)

1977年、宮城県生まれ。海外の危険地帯から裏社会や犯罪、国際ビジネスまで幅広い分野で活動するジャーナリスト。國學院大學大学院修了。大学院まで考古学を専攻し、日雇い派遣や測量会社を経てビジネス書出版社で編集者となり独立。編集者、作家業では丸山佑介名義。主な著書に『アジア罰当たり旅行』(彩図社)、『世界の危険に挑む99の言葉』(イースト・プレス)、『闇社会犯罪 日本人VS.外国人 悪い奴ほどグローバル』(さくら舎)、『アジア旅行最強ナビ』(辰巳出版)など。現在、発売中のDVD第二弾『クレイジージャーニー vol.2』(よしもとアール・アンド・シー)では丸山さんが東洋一のスラム街&銃密造村に潜入した回も収録!


高橋盛男(たかはし もりお)

1957年、新潟県生まれ。フリーランスライター。自動車専門誌の編集を手がけたのちフリーライターに。JR東日本新幹線車内誌「トランヴェール」、プレジデント社「プレジデント」「プレジデントファミリー」などに執筆。