第3回 米国のマリファナ合法化は「ビジネスチャンス」

――アメリカのマリファナ合法化は、日本にも影響するでしょうか。

 アメリカがくしゃみすれば、日本が風邪をひくといわれますからね。この先、何も影響がないとは言い切れないでしょう。

 今回、取材をして思いました。メキシコの麻薬戦争は、遠い対岸の火事にしか日本では見られていません。「メキシコは大変だな」と眺めているうちに、それが大きな波になって日本に打ち寄せくるかもしれない。

 たとえば、アメリカでマリファナ合法化が広まり、その圧力が日本に及べば、マリファナは健康に害がない、タバコより安心みたいなことを言われかねない。一時、脱法ハーブ(危険ドラッグ)が話題になりましたが、マリファナで酩酊した奴が車を運転しているシーンを想像してみてください。薬物だからと遠ざけるより、合法化されたら、それなりの取り締まりをできるやり方を今から考えないといけませんよね。

 今、日本では、アメリカの局所的な合法化、メキシコの麻薬戦争というざっくりとした見方や対比しかされていません。その当事国でも周辺国でもさまざまな動きがあり、それらは相互に関連しています。そういう現実にきちんと目を向けていく必要があると思います。日本でも、薬物犯罪は後を絶ちませんからね。

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(つづく)

丸山ゴンザレス(まるやま ごんざれす)

1977年、宮城県生まれ。海外の危険地帯から裏社会や犯罪、国際ビジネスまで幅広い分野で活動するジャーナリスト。國學院大學大学院修了。大学院まで考古学を専攻し、日雇い派遣や測量会社を経てビジネス書出版社で編集者となり独立。編集者、作家業では丸山佑介名義。主な著書に『アジア罰当たり旅行』(彩図社)、『世界の危険に挑む99の言葉』(イースト・プレス)、『闇社会犯罪 日本人VS.外国人 悪い奴ほどグローバル』(さくら舎)、『アジア旅行最強ナビ』(辰巳出版)など。現在、発売中のDVD第二弾『クレイジージャーニー vol.2』(よしもとアール・アンド・シー)では丸山さんが東洋一のスラム街&銃密造村に潜入した回も収録!


高橋盛男(たかはし もりお)

1957年、新潟県生まれ。フリーランスライター。自動車専門誌の編集を手がけたのちフリーライターに。JR東日本新幹線車内誌「トランヴェール」、プレジデント社「プレジデント」「プレジデントファミリー」などに執筆。