――地下金庫から出された文化財は、2006年のパリを皮切りに、世界各地で巡回展示されてきました。これにはナショナル ジオグラフィック協会も関与していますね。

 ナショナル ジオグラフィック協会には多大な支援を受けました。中心人物は、同協会フェローの考古学者、フレデリック・ヒーバートです。

 彼は、ロシア人の考古学者ヴィクトール・サリアニディとともに、中央アジアでの遺跡発掘にかかわっていました。その関係で、2003年に「バクトリアの至宝」が保護されていたとわかると、すぐに行動を起こしました。

 ヒーバートは2004年にアフガニスタンを訪れると、情報文化省とかけ合い、またたく間に協定を交わしました。それは、内戦のために失われた収蔵品の目録を、ナショナル ジオグラフィック協会をはじめとする関係機関の支援で復元するというものでした。世界巡回展のアイデアも彼によるものです。

――巡回展はこれまで世界10カ国におよび、今回の日本が11カ国めになりますが、なぜこれほど立て続けに巡回展を開催しているのですか。

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