第4回 博物館復興を助けたナショナル ジオグラフィック協会

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 これも文化財保護の一環なんですよ。
 博物館は2002年に再開され、収蔵品の修復や展示も進められてきました。国外に流出した文化財で返還されたものも、かなりあります。しかし、アフガニスタンの政情は、まだ安定しているとはいえません。そのため、巡回展の文化財を博物館に持ち帰ったとしても展示できませんし、所蔵しておくことにも不安がつきまといます。おそらくまた、中央銀行の地下金庫に閉じ込めることになるでしょう。

 巡回展示を行うことで、文化財をきちんとした管理下に置くことができますし、アフガニスタンがどういう国であるかを、世界に知ってもらう良い機会にもなります。今後もしばらくは、巡回展示を続けていくことになると思います。

――「ナショナル ジオグラフィック」誌2008年6月号に、戦禍をくぐり抜けた「バクトリアの至宝」の記事 が掲載されています。それで知ったのですが、再開された博物館の入り口に掲げられたメッセージがありますね。

 ああ、「自らの文化が生き続ける限り、その国は生きながらえる」ですか。

――それは館員の方が考えたのですか。それとも、当時の館長であるマスーディさんの言葉ですか。