平山画伯は何度もアフガニスタンを訪れ、その風土を作品に描いた画家ですが、2001年にアフガニスタンから流出した文化財を保護するための委員会を日本で設立し、所有者に返還を呼びかけました。

 そうして委員会側に戻された文化財は100点あまりにのぼりますが、この特別展を機にアフガニスタンに返還されることが決まっています。

――次回は、内戦時代をマスーディさんと博物館の文化財がどう乗り越えたのかをうかがいましょう。

ゼウス神像左足断片。前3世紀 / アイ・ハヌム出土 / 大理石。日本で保護・保管されていた「アフガニスタン流出文化財」からの展示。本展終了後にアフガニスタンに返還される。 流出文化財保護日本委員会保管
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(つづく)

特別展 黄金のアフガニスタン
-守りぬかれたシルクロードの秘宝-

http://www.gold-afghan.jp/

■会期:2016年4月12日(火)~6月19日(日)
■開館時間:午前9時30分~午後5時(土・日・祝休日は午後6時まで、金曜日は午後8時まで)※入館は閉館の30分前まで
■休館日:月曜日 ※ただし、5月2日は開館
■会場:東京国立博物館 表慶館(上野公園) 
http://www.tnm.jp/

オマラ・ハーン・マスーディ

1948年アフガニスタンに生まれる。アフガニスタン紛争が始まった1979年よりアフガニスタン国立博物館に勤務。紛争中は、同博物館の収蔵品を秘密裏に移送し保管するなど、アフガニスタン紛争下での文化財保護に主導的な役割を果たした。2001年から2015年まで同博物館館長を務め、収蔵品の略奪や博物館建屋の破壊等、紛争中に甚大な被害を受けた同博物館の復興に尽力した。アフガニスタンの文化財保護に尽力したこれらの功績は国際的にも高く評価されており、2004年プリンス・クラウス賞(オランダ)、2013年ニューヨーク大学名誉博士号(アメリカ)、2014年「アジアのノーベル賞」と称されている第56回ラモン・マグサイサイ賞(フィリピン)を受賞。


高橋盛男(たかはし もりお)

1957年、新潟県生まれ。フリーランスライター。自動車専門誌の編集を手がけたのちフリーライターに。JR東日本新幹線車内誌「トランヴェール」、プレジデント社「プレジデント」「プレジデントファミリー」などに執筆。

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