北海道最大の工場夜景都市「苫小牧」(北海道苫小牧市)

 北海道の工場夜景都市と言えば真っ先に「室蘭」を想像する人が多い。だが、「苫小牧」を忘れてはいけない。白鳥大橋のライトアップや街明かりが中心の室蘭市に対して、苫小牧市は工場に特化した夜景が楽しめる。とりわけ間近で光輝く工場群を眺められるのが魅力だ。そこで今回は苫小牧市の工場夜景スポットのなかでも、有名な「王子町」「真砂町」「晴海公園」を紹介したい。

製紙工場の巨大な鉄塔に圧倒される「王子町」

【作例1】王子町<br> 使用レンズ:10-17mm(17mm、フィッシュアイ) シャッター速度:6秒 絞り:F8.0 感度:ISO 640 ホワイトバランス:白色蛍光灯 撮影日時:2015年10月7日 1時29分
【作例1】王子町
使用レンズ:10-17mm(17mm、フィッシュアイ) シャッター速度:6秒 絞り:F8.0 感度:ISO 640 ホワイトバランス:白色蛍光灯 撮影日時:2015年10月7日 1時29分
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 苫小牧市は古くから製紙業も栄えていて、街の中心に工場群がある。王子町は苫小牧駅から徒歩圏にあり、迫力ある鉄塔や煙突を間近で眺められる。撮影には超広角レンズが必須。16mmクラスの超広角域でギリギリ入るくらいだ。標準レンズで撮影するなら、縦構図がおすすめ。また、作例のように魚眼レンズを使うと構図にも余裕が出てくる。

石油工場が視界一面に輝く「真砂町」

【作例2】真砂町<br> 使用レンズ:70-300mm(209mm) シャッター速度:1.3秒 絞り:F8 感度:ISO400 ホワイトバランス:白色蛍光灯 撮影日時:2015年10月6日 23時47分
【作例2】真砂町
使用レンズ:70-300mm(209mm) シャッター速度:1.3秒 絞り:F8 感度:ISO400 ホワイトバランス:白色蛍光灯 撮影日時:2015年10月6日 23時47分
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 真砂町は、本州の川崎市や四日市市に負けないぐらい、迫力ある工場夜景が楽しめるエリア。道路から石油工場のまばゆい光が見渡せ、どのポジションから撮影すればよいか悩むほど。大型トラックが通行するため、安全のためにも道路端からの撮影が基本だ。広角レンズで工場全体を撮るのもよいが、標準~望遠レンズを使った方が迫力ある写真が撮れるだろう。

水面に反射した工場の輝きが幻想的な「晴海公園」

【作例3】晴海公園<br> 使用レンズ:70-300mm(238mm) シャッター速度:13秒 絞り:F9.0 感度:ISO0200 ホワイトバランス:白色蛍光灯 撮影日時:2015年10月6日 21時13分
【作例3】晴海公園
使用レンズ:70-300mm(238mm) シャッター速度:13秒 絞り:F9.0 感度:ISO0200 ホワイトバランス:白色蛍光灯 撮影日時:2015年10月6日 21時13分
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 対岸にある石油工場などを見渡せるのが晴海公園だ。工場群は広範囲にわたるが、公園からは距離があるため、望遠レンズでの撮影が基本だ。タンク群を中心に写したり、鉄塔をバランス良く入れたりする構図がおすすめ。水面に反射した光もきれいに写したいので、シャッターは10秒以上開けておきたい。公園内は街灯があるが、夜間になると薄暗くなるので、懐中電灯を持参していくとよい。

   ☆   ☆   ☆

 今回、紹介した工場夜景スポット以外にも、苫小牧市内には数多くの工場夜景スポットがある。工場の種類や撮影場所からの距離も様々なので、撮影機材は標準ズームレンズを基本に超広角ズームレンズや望遠レンズを持参しておくと幅広い構図の撮影が楽しめるだろう。街明かりを俯瞰する夜景も一緒に楽しむなら「緑ヶ丘公園展望台(入場無料)」もおすすめだ。

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岩﨑拓哉

夜景写真家。1980年大阪府出身。法政大学経済学部卒。神奈川県川崎市在住。 総合・国内旅行業務取扱管理者(資格取得)。照明学会認定・照明コンサルタント。 2003年より夜景写真家として活動。翌年より夜景専門サイト「夜景INFO」「夜景壁紙.com」などを開設(合わせて年間約1,000万PV)。 日本全国・海外約2000カ所で夜景を撮影し、セミナー講師、出版物など夜景特集の監修も手掛ける。

主な出演メディアとしてNHK@首都圏「ひるまえほっと」、NHK BS「絶景! 感動! 東京湾ナイトクルーズ」、BS JAPAN「日経プラスワンをみてみよう」、日経新聞プラスワン、朝日新聞、東京新聞、Yahoo Japan!「花火大会&夏祭り特集 2014」など。