【作例1】浅草橋から倉庫群を写す<br> 使用レンズ:35mm(16-35mm) シャッター速度:10秒 絞り:F8.0 感度:ISO 200 ホワイトバランス:白色蛍光灯 撮影日時:2015年10月9日 20時29分
【作例1】浅草橋から倉庫群を写す
使用レンズ:35mm(16-35mm) シャッター速度:10秒 絞り:F8.0 感度:ISO 200 ホワイトバランス:白色蛍光灯 撮影日時:2015年10月9日 20時29分
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 小樽は札幌・函館と並ぶ北海道三大夜景の1つ。天狗山から眺める宝石を散りばめたような美しい夜景が魅力だが、小樽運河のライトアップも多くの人を魅了している。

 小樽運河は北海道開拓の玄関口として発展した。運河は海岸の沖合いを埋め立てて造られたことから、緩やかに湾曲したカーブが特徴的で、独特の美しさをもっている。石造倉庫群は、開拓当時の姿のままレストランなどに再利用されている。

 運河沿いの散策路にはガス灯が設置され、夕暮れ時から22時30分頃まで石造倉庫群がライトアップされる。その光景を撮影しようと全国から多くの観光客や写真愛好家が訪れ、思い思いに写真撮影を楽しんでいる。北海道で夜景旅をするなら必ず訪れたい場所の1つだ。

【作例2】散策路から広角レンズで街灯を写し込む<br> 使用レンズ:21mm(16-35mm) シャッター速度:13秒 絞り:F9.0 感度:ISO 200 ホワイトバランス:白色蛍光灯 撮影日時:2015年10月9日 20時55分
【作例2】散策路から広角レンズで街灯を写し込む
使用レンズ:21mm(16-35mm) シャッター速度:13秒 絞り:F9.0 感度:ISO 200 ホワイトバランス:白色蛍光灯 撮影日時:2015年10月9日 20時55分
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撮影スポットは「浅草橋」「散策路」「中央橋」の3つ

 小樽運河で最も人気がある撮影スポットは、観光案内所のある「浅草橋」。夜になると、三脚を立てて倉庫群の撮影を楽しむ写真愛好家や外国人観光客の姿が目立つ。混雑していることが多く、角度が倉庫群と直角になるため、奥行き感を出すのが少し難しい。そのため浅草橋で撮影するなら、作例1のようになるべく散策路の階段付近から狙うのがよい。散策路のガス灯を写し込むような構図がベストだ。

 2カ所目は運河沿いの散策路。やや低い位置からの撮影となるが、ガス灯を構図に入れやすく、倉庫群に対して斜めから撮影できるため、奥行き感を出しやすくなるのだ。運河の水面が近いため、倉庫群の反射をバランス良く入れたい。あえて注意点を挙げるなら、散策路は歩行者が比較的多いことだ。長時間露光で歩行者の写り込みを目立たなくしたり、すいている時間帯を狙ったりするとよい。散策路を歩きながら、お気に入りの撮影スポットを探すのも楽しい。

 最後におすすめの撮影スポットは「中央橋」。浅草橋の北側にあり、クルーズの出発地点になっている場所だ。浅草橋から眺める倉庫群ほど華やかさは感じられないが、あまり混雑していない。作例3のように、落ち着きを感じさせる北日本倉庫を中心とした倉庫群を撮影できる。

【作例3】中央橋から倉庫群を写す<br> 使用レンズ:31mm(16-35mm) シャッター速度:15秒 絞り:F9.0 感度:ISO 200 ホワイトバランス:白色蛍光灯 撮影日時:2015年10月9日 21時10分
【作例3】中央橋から倉庫群を写す
使用レンズ:31mm(16-35mm) シャッター速度:15秒 絞り:F9.0 感度:ISO 200 ホワイトバランス:白色蛍光灯 撮影日時:2015年10月9日 21時10分
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岩﨑拓哉

夜景写真家。1980年大阪府出身。法政大学経済学部卒。神奈川県川崎市在住。 総合・国内旅行業務取扱管理者(資格取得)。照明学会認定・照明コンサルタント。 2003年より夜景写真家として活動。翌年より夜景専門サイト「夜景INFO」「夜景壁紙.com」などを開設(合わせて年間約1,000万PV)。 日本全国・海外約2000カ所で夜景を撮影し、セミナー講師、出版物など夜景特集の監修も手掛ける。

主な出演メディアとしてNHK@首都圏「ひるまえほっと」、NHK BS「絶景! 感動! 東京湾ナイトクルーズ」、BS JAPAN「日経プラスワンをみてみよう」、日経新聞プラスワン、朝日新聞、東京新聞、Yahoo Japan!「花火大会&夏祭り特集 2014」など。

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