第37回 宇宙時代が到来、そのときあなたの睡眠は…

 映画「猿の惑星」を鑑賞した人は多いだろう。知らぬ間に地球に舞い戻ってしまった宇宙船の中で、船長テイラー(チャールトン・ヘストン)はじめ乗務員は人工冬眠装置で長期間にわたり眠り続けるという設定になっていた。唯一人の女性宇宙飛行士は装置の不具合で映画の出だしからミイラになるという不運に見舞われた。

 人工冬眠は数多くのSF映画や小説でも取り入れられている。なにせ恒星間飛行など外宇宙への旅行は長丁場である。狭い空間で楽しみも少なく、同じメンツで長期間過ごしているのは精神衛生上もよろしくない。トラブルの元であるので寝るに限る。

 一方、太陽系内の宇宙旅行ではもう少し身近な睡眠問題がテーマになる。不眠、睡眠不足、リズム障害である。1961年から始まった有人宇宙飛行以来、宇宙飛行経験者は現在までに約500人おり、その大部分が微小重力環境での睡眠を経験している。そして実に多くの宇宙飛行士が眠りに悩んでいる。

 最近では幾つもの民間宇宙飛行会社が台頭してきて、一般人でも「無理をすれば手が届く」金額で短期間の宇宙旅行ができる時代がすぐソコまで来ているようだ。宇宙飛行士が経験した睡眠問題をもしかしたら私たち自身も経験するかもしれない。少なくとも子供や孫が社会人として活躍する頃には宇宙旅行は決して一部の特殊な人々のものではなくなっている可能性が高い。

 そこで今回は少し先取りして宇宙旅行の際に注意すべき睡眠問題について紹介したい。

(イラスト:三島由美子)
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