第35回 感染症研究が切り開いた睡眠科学

左図はエコノモ医師が発見した嗜眠と不眠の原因となる嗜眠性脳炎の病変部位(エコノモ医師の1929年の論文から引用)。右図は現在明らかになっている睡眠覚醒システムの一部。嗜眠性脳炎の病変部位に関連した神経路から主要なものだけを抜粋した。
赤い丸で示した結節乳頭核や脳幹部の多数の覚醒系神経核から出たシグナルは嗜眠患者でみられた病変部位を通過して大脳に向かうことが後年明らかになった(患者では遮断されていた)。また、結節乳頭核の働きを抑え込んで眠気をもたらす「腹側外側視索前野」とその神経投射(青)は不眠の病変部位に含まれていた。

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