第48回 「悪夢障害」を知っていますか?

閉じ込められる、身動きがとれない
愛する人の裏切り

迷う、迷子
けが、傷つく
歯が抜ける
人前で裸になる、露出する
試験に落ちる
追いかけられる
落下する

 これは、ある米国人ブロガーのサイトに載っていた「よく見る悪夢トップ10」だそうである(*)。

 出典が示されていないので調査方法も対象者も、したがって真偽も分からない。それでも「あるある」と感じた方は多いだろう。個人的には「歯が抜ける」がランクインしているのがいかにも歯並びを大事にする米国人っぽくて面白かった。日本人の悪夢ではランクインしないのではなかろうか。

(イラスト:三島由美子)
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 悪夢の内容については哲学、心理学、精神分析学などで数多くの研究が行われている。悪夢に限らず、一般的に夢の内容は社会文化、教育、嗜好、年齢、性別、ライフイベントなどさまざまな要因の影響を強く受ける。夢内容は抑圧された欲望や不安を反映すると主張する研究者もいるが、根拠がないとの批判も強い。それほど夢内容は百人百様だが、ストレス状況下で悪夢が増える傾向が高まることは間違いないようだ。

 悪夢は日々ストレスに晒されている大人に多いように思うかもしれないが、実はむしろ子供に多く、6~10歳頃が悪夢を見やすいピーク年代である。種々の調査によれば子供の10〜50%は親が心配になるほど強烈な悪夢をみる。一般的に成長に伴って悪夢の頻度は減ってくるが、一部の人では長期間にわたって悪夢が持続する。成人の2~8%は今現在、悪夢のために悩んでいるとされる。

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(*)http://www.playbuzz.com/calypsokofae10/10-most-common-nightmares-and-what-they-really-mean