巨大昆虫にも会える!特別展「昆虫」に行ってみた

収集家の熱意を見よ

 さらに進むと登場するのが、標本コレクション展示。無数の標本がびっしりと並んでいます。よく見ると、「スメタナコレクション」「藤田宏コレクション」などと収集家ごとに並べられています。

標本コレクション
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 このコレクションをぜひじっくり見てほしいと語るのは、国立科学博物館の甲虫研究者で陸生無脊椎動物研究グループ長でもある野村周平さん。「コレクションは研究者や収集家の一生をかけた熱意によってつくられます。それぞれ標本の並べ方にも個性がありますし、『知りたい』というエネルギーがにじみ出ています」

 なかにはどこに昆虫がいるのかわからない標本も。

野村周平氏がつくったアリヅカムシの標本。三角の紙の先にいる。
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「あれは私がつくったものです。三角の紙の先に、アリヅカムシという小さい虫がいます」と野村さん。

 目をこらしても単なる点にしか見えませんが、研究者の情熱は伝わってくる気がします。こうして標本を集め、精巧なスケッチを描き、論文を執筆してようやく新種として認定されます。

アリヅカムシの精緻なスケッチ
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 ちなみに野村さんがこれまで記載した新種は300種に上るとのこと。野村さんが開発した「昆虫採集兵器ノムラホイホイ」も展示されています。(参考記事:「昆虫採集兵器ノムラホイホイ(野村周平/甲虫研究者)」

 最後のオマケは、俳優の香川照之さんが選んだ昆虫ドリームチーム。「野球編」と「サッカー編」があります。どの昆虫が選ばれたかは実際に見てのお楽しみ。(参考記事:「香川照之さんインタビュー:生きる原点は昆虫が教えてくれた」

香川照之さんによる昆虫ドリームチーム
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 世界の多様な昆虫と出会い、不思議でたくましい生き様に触れ、昆虫研究の醍醐味を知る。館内は涼しいですし、自由研究のネタ探しにはもってこいです。ぜひお子様とご一緒にどうぞ。

(Web編集部)

特別展「昆虫」

本展では、世界に一点だけのヤンバルテナガコガネの「ホロタイプ標本」や、本展の開催に向けマダガスカルで発見してきた新種のセイボウ(青蜂)など、他で は見られない標本が展示される。またこの新種の名前に、選ばれた来場者の名前をつけて新種登録するキャンペーンも実施。昆活マイスター(オフィシャルサポーター)は無類の昆虫好きで知られる俳優の香川照之さんが就任し、香川さんが提案したコンテンツも展示される。

■会期:2018年7月13日(金)~10月8日(月・祝)
■会場:国立科学博物館
■休館日:7月17日(火)、9月3日(月)、9月10日(月)、9月18日(火)、9月25日(火)
■公式ホームページ:http://www.konchuten.jp