巨大昆虫にも会える!特別展「昆虫」に行ってみた

木の中の幼虫に長い管を突き刺して…

 多様な昆虫を目にしたところで、次はいよいよ生態、昆虫の生き様です。昆虫たちの食べ方の色々や、暮らし方の色々を紹介していますが、ハチ研究者の井手さんがおすすめしてくださったのが、日本にすんでいるこのハチ。(参考記事:「中世のインクと刺さないハチの意外な関係(井手竜也/ハチ研究者)」

ウマノオバチ
[画像のクリックで拡大表示]
シロスジカミキリ
[画像のクリックで拡大表示]

 ウマノオバチと言います。名前の通り「馬の尾」のように長い尻尾をもっています。実はこれ、産卵管なのだそう。このハチは寄生バチの一種で、長い産卵管を樹皮のすき間に突き刺し、木の中にいるカミキリムシの幼虫に卵を産みつけるのです。幼虫のなかで孵化したウマノオバチの幼虫は、カミキリムシの幼虫をエサにして成長します。

 こわいですか? でも寄生は、昆虫たちのごく普通の生き方のひとつです。(参考記事:「カマドウマの心を操る寄生虫ハリガネムシの謎に迫る」

擬態コーナー
[画像のクリックで拡大表示]

 科博でチョウやガを研究している神保宇嗣さんにも聞きました。「ちょっとシブいですけれどいろいろ集めてみました」と紹介してくださったのが、ハチに擬態する昆虫たち。(参考記事:「実は奥深いチョウとガの違い(神保宇嗣/チョウ・ガ研究者)」

ハチに擬態する昆虫たち
[画像のクリックで拡大表示]

 写真がきれいに撮れていなくてすみません。まっすぐ上を向くように並べられているのが本物のハチ、ななめを向いているのがハチに擬態したガやカミキリです。「クマバチやマルハナバチになりすましているものもいますが、やはり一番多いのがスズメバチに擬態した昆虫。それだけ身を守るのに有利ということでしょう」と神保さんは言います。(参考記事:「「私はハチではありません!」スズメバチになりすます蛾」

カメムシのにおいも嗅げます。
[画像のクリックで拡大表示]

次ページ:収集家の熱意を見よ