「海のハンター展」に行ってみた。初公開のホホジロザメは大迫力、写真16点

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 ベルセルク!? いえいえ、ミツバヤツメというヤツメウナギの仲間の口です。ギョギョ! そう、日本近海にもいるれっきとした魚です。全長は60センチほど。よく見ると、いや、よく見なくても顎がありません。いまの脊椎動物の99%は顎を持ちますが、ヤツメウナギとヌタウナギの仲間だけには顎がないそうです。

 ミツバヤツメの標本です。こうした顎のないヤツメウナギの仲間こそ、ごく原始的な脊椎動物でした。ヤツメウナギとヌタウナギは貴重な生き残りです。

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 顎がなかったら噛みつけませんから、吸い付くだけで不便で仕方ありません。脊椎動物の進化の中でもっとも重要な出来事は、顎と、対になったヒレ(胸ビレと腹ビレ)の獲得だそうです。と言われてよく見てみれば、ヤツメウナギには胸ビレも腹ビレもありません。

 では、顎や歯はどうやって進化してきたのでしょうか。

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 こちらは3億7000万年前に生きていたダンクルオステウスの頭部。2億5000万年前までの「古生代」最大の生物で、全長は10メートルに達しました。頭だけなのは、体の骨が軟骨だったせいで化石になりにくいからとのこと。一見、歯のような部分は板状になった骨で、顎はあるものの、歯はありません。

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 一方、こちらは同じく3億7000万年前に生きていたサメの祖先、クラドセラケです。化石じゃわかりにくいですよね。想像図ですが、どんな形だったかは左下の○のなかをご覧ください。いま生きているサメのなかでは、あとで紹介するラブカのように体の先端に口があり、歯もありました。古生代の頃には多くの魚が進化し、歯を持つものも現れていましたが、歯がどのように進化したかは諸説あって起源はまだ分からないそうです。

 その先の角を曲がると、異世界でした。