ナショジオ的「大英自然史博物館展」に行ってみた。写真27点

 入ってすぐはロンドンの雰囲気を演出した部屋とその紹介動画、そして左右に比較的派手めな標本が並びます。

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 キリンの首や体長3メートルに達する巨大魚タマカイなどに加えて、呪われる宝石なんてシロモノもありましたが、そのあたりは実際にご覧いただくとして、ここでは標本をひとつだけ紹介します。

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 三葉虫の集団です。え? 地味ですか? でもコレ、窒息死した交尾中の集団だそうです。そう思って眺めると、なかなかにインパクトがありませんか? 不幸にも何かの拍子に生き埋めにでもあったのでしょう。ちなみに、近縁のカブトガニもこのように折り重なって交尾するそうです。

 さて、次からは歴史に沿った展示構成です。まずは大英博物館の自然史部門ができるまで。草創期ですね。珍しいものを収集する色合いがまだ濃かった時代。たとえばナショジオでもおなじみ、ニューギニア島の極楽鳥ことフウチョウはその象徴のひとつ。

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 当初は足を切られて輸出されていたため、「楽園から来た足なし」という噂が伝えられていた極楽鳥でしたが、科学者らが野生個体を発見するとちゃんと足があることが判明したというエピソードがあります。

>写真集『極楽鳥 全種』

 ちょっと余談になりますが、こんなライオン像も。

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 1980年代まで屋根に飾られていたそうです。日本でも某デパートに…違った、ナショジオの初期の編集長が参考にしたというヘロドトスの『歴史』にあるように、史上初の金貨のモチーフもライオンです。ライオンは古来、権威の象徴でした。

>「ナショジオとヘロドトスの『歴史』」
>「ライオン 生と死の平原」

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