『ファイナルファンタジーXIV』の世界観にナショジオが与えた影響とは?シナリオライター織田万里氏に聞く
『ファイナルファンタジー』といえば誰もが一度は聞いたことのあるゲームかもしれない。その14作目に当たるオンラインゲーム『ファイナルファンタジーXIV』(以下、FF14)の世界設定/メインシナリオライターを務める織田万里(おだ ばんり)氏、実はナショジオ愛読者でゲームの世界観づくりにナショジオをヒントにしたこともあるらしい。果たしてどんな形でゲームに関わっているのだろうか。意外とも思える『FF14』とナショジオとの関係について、織田氏に話を聞いてみた。
――織田さんはナショジオを定期購読してくださっているそうですね。どんなきっかけで読むようになったのでしょうか。
もともと歴史や恐竜、古生物といった世界の話が好きで、ナショジオもたまに買っていました。私が今の会社(スクウェア・エニックス)に転職したのは10年ほど前なんですが、その時期から情報収集を兼ねて定期購読を始めたんです。
――ナショジオのどんな部分に面白さを感じていますか?
歴史や恐竜に関する特集があれば真っ先に読むわけですが、ページをめくれば自分が知らない多種多様な分野の話が詰まっていますよね。そんなところが面白いなと思います。ナショジオを読むとこれまで気にもかけていなかった世界の出来事を知ることができますし、自分自身の世界も広がるのではないかと考えています。
誌面を読んで得た知識に加え、そこで興味を持って調べた結果がゲームの世界観やフレーバーテキスト(※雰囲気や世界観を表わす文章のこと)の作成に活かされるケースもあるかと思います。加えて、誌面にはシンプルに美しい写真が多く掲載されていますので、ゲームに登場させるロケーションを考える際のネタ出しのきっかけになってくれていますね。
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