第78回 幸福を招くインドネシアの「黄色いごはん」

 インドネシアには日本のお赤飯のような料理があるらしい。

 お赤飯といえば、もち米を小豆やササゲとその煮汁で炊いたお祝いの時に食べる料理。米好きな私は誕生日の時などに母が炊いてくれるのを楽しみにしていたけれど、インドネシアの“お赤飯”とはどのような料理なのだろうか。

 降り立ったのは東京の目黒駅。東口を出て徒歩7分ほどのインドネシア料理店「チャベ 目黒店」でインドネシア版お赤飯が食べられると聞いてやってきたのだ。実は目黒はインドネシア人が集まる街。駅の東側にインドネシア共和国大使館、西側に東京インドネシア共和国学校があり、2017年には学校の敷地内にモスク「マスジッド・インドネシア」も誕生した。

以前は目黒駅西口側にあったが、2016年3月にインドネシア共和国大使館に近い現在地に移転。合わせ調味料から丁寧につくる料理を求めて多くのインドネシア人が訪れる
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「お客さまがみんなインドネシア人という日もあります」と話すのは大平あきさん。インドネシアは300もの民族が暮らす多民族国家。食も多種多様で、チャベでは全国的に食べられている料理を中心に出しているが、それでもメニューには60種近くの料理が並ぶ。現在、目黒界隈にインドネシア料理店は他になく、大平さんがご主人と営むこの店はインドネシア人の拠り所となっている。

 インドネシアのお赤飯については「結婚式のパーティーや誕生日などのお祝い事をする時によく注文されますね。見ているだけで気持ちが晴れやかになる料理です」という。お祝いの席で食べる点では日本のお赤飯と同じだ。

「これが、そのナシクニンです」