「まず、牛肉のブロックをやわらかくなるまで煮込みます。圧力鍋で30分くらいかな。鍋から出したら水分を切って、繊維に沿ってほぐす。次に、油を引いたフライパンで粗いみじん切りにしたタマネギ、ピーマン、ニンニクを炒める。そこにほぐした肉とトマト(トマト缶)、水を入れて、塩コショウ、ウスターソース、クミン、ローレルで味を調えて水気がなくなるくらいまで煮込みます」

 すぐ食べるよりも、少し時間が経っているほうが旨みが出て美味しい、とジャネットさん。この時は牛のモモ肉だったが、牛バラブロックなどもよく使われる。また、豚肉や鶏肉でつくることもあるという。

じっくり煮込まれたカルネ・メチャーダ。ベネズエラでは、もともと牛肉は安くて手に入りやすい食材だったのでよく食べられている
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「カルネ・メチャーダと白米、揚げバナナ、黒豆の煮込みをワンプレートにしたパベジョン・クリオージョも有名ですよね」と、90年代にベネズエラに駐在していた関さんがいう。ベネズエラ料理の店では必ずといっていいほどあるプレートだそうで、カルネ・メチャーダはとても親しまれている料理のようだ。「お店といえば、アレパの専門店もありますよ」とジャネットさんが思い出したように言う。

「アレペーラといって、カルネ・メチャーダ、黒豆、魚、ハム、チーズといろいろな具材のアレパが選べるの。夜中まで開いているので、ディスコで踊った帰りに『お腹が空いたねー』って言って、アレペーラに入ってアレパを食べるんです」

 〆のラーメンならぬ〆のアレパを食べて帰り、翌朝もアレパが食卓に載る。どんだけ好きなんだ……。本来はハンバーガーのように具を挟むが、ジャネットさんは「このほうが食べやすいよ」といって2枚に分けたアレパそれぞれに温めたカルネ・メチャーダを載せ、お皿に並べた。さあ、お待ちかねの試食だ。

カルネ・メチャーダのアレパ。ベネズエラにいた頃は料理をしなかったというジャネットさん。アメリカ留学中に恋しくなり、母親に電話で聞きながら料理を覚えたという
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