第70回 口に広がる汁の旨みがたまらない!ボリビアの朝ごはん

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 東京・西葛西のリトルインディアや高田馬場のリトルヤンゴンなど、東京をはじめ日本各地にはいくつもの“外国人街”がある。規模の大小はあるものの、どこも同じ国、地域の外国人が集まり、飲食店や食材店、寺院などが点在している。今回訪れた神奈川の鶴見にもまた、外国人が集まる地域があるという。

 横浜市の北東部に位置する鶴見はJR東京駅から京浜東北線で30分ほど行ったところにある。その鶴見駅の東口から徒歩で約20分、猛暑の中で汗だくになりながら中心地とされる仲通り商店街の入口に着いたとき、私は思わず立ち止まった。多くの店のシャッターが下り、閑散とした通りが伸びていたのだ。あ、今日は日曜だから休みなのかも……。そうは思っても仕方がない。とりあえず歩いてみることにする。

 この仲通り商店街は別名、「リトル沖縄」と呼ばれている。京浜工業地帯の一角を担う鶴見には、大正時代の初め頃から多くの沖縄の人たちが職を求めて移住した。1953年には沖縄出身者によって横浜・鶴見沖縄県人会が発足、その団体が運営する「鶴見沖縄県人会会館」が仲通り商店街にあるのだ。

 太陽が照り付ける通りには角打ちで昼から一杯やっているおっちゃんぐらいしかいなかったが、会館の一階にあるおきなわ物産センターが開いていたのでサーターアンダギーを買い求める。「サクサクでおいし~い」と一休み……ってちがーーう! 私が食べに来たのは外国の料理だ。

 では、なぜリトル沖縄にいるのか。その理由は、レストラン「エル ボスケ」の知名美枝子(ちなみえこ)さんに話してもらおう。この日の私の目的はここでボリビアのソウルフードを食べることだったのだ。