日本のように小鉢などはつかず、ワンプレートでの食事が基本らしい。そして、エリックさん曰く、この“マダガスカルプレート”を朝昼晩と食べる。「マダガスカルはお米が主食。パラパラとしたインディカ米を水やココナッツミルクで炊きます。おかずは少しで、とにかくごはんをたくさん食べるんです」

 私の皿にはお茶碗2杯分ほどのごはんがのっていたが、マダガスカルでは子どもでもその1.5倍は食べるという。1人当たりの年間米消費量は約120kgで、これは日本人の2倍以上にあたる。「お米ばかりたべるから、マダガスカルの男性はみんな太っているんです」とエリックさんは笑う。そういうエリックさんは細身ですね、と言うと「気を付けているから」とのこと。

 それにしても、お米も味付けも、そして盛り付けも、最初に言われたようにアフリカ大陸の料理とは雰囲気が違って馴染みがある。そう言うと、「マダガスカルはアフリカとは違う」とエリックさん。

「私たちがアフリカ人と同じだと思っている人がたくさんいますが、それは間違い。性格も習慣も違います。私たちからするとアフリカ人はとてもルーズに見える。日本人が旅行先で中国人と間違えられると違和感があるでしょう?マダガスカル人もそれと同じなんです」。だから料理も比べるものではないのだと言う。その理由はマダガスカルの歴史にもあるようだ。

 マダガスカルには大きくアフリカ系の人とマレー系の人がいる。これははるか昔、東南アジアのボルネオ島からマレー系が移住してきたからだと言われていて、彼らの子孫がマダガスカルに王国を設立した。共通言語であるマダガスカル語もインドネシアやフィリピンと同じ語族に属す。

マダガスカルに生息するキツネザルは、森林破壊や密猟などにより絶滅の危機に瀕しているという
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