第81回 ビールが進む!「種」を使ったソースでつくる、アフリカ・トーゴの国民食とは

「アクメはトウモロコシの粉と水を火にかけながら練り上げたもの。アボロもトウモロコシの粉から作りますが、こちらは蒸しパンです。アクメは必ず煮込みなどの料理と食べるけれど、アボロは砂糖が入っていてちょっと甘いのでおやつに食べることもあるよ」

 そのほかにヤム芋からつくるフフ、キャッサバ粉にトマトなどを入れて練るピノといったものがあるそうだ。「アクメやフフはできたてを食べないとダメ。ラーメンも熱いうちに食べないとのびちゃうでしょ。それと同じで美味しさがなくなってしまう」といって、つくりたてのアクメを持ってきてくれた。ほんのりと温かく、触るとプルプルとゆれる柔らかさ。右手だけで食べるトーゴの食べ方に従って、アクメをちぎってボマニャニャと一緒に口にいれる。

 つるりとした口当たりにモチモチの食感。クセはないが噛むとほのかに甘みが広がり、白玉のような感じだといえばわかりやすいだろうか。濃厚なボマニャニャとの相性はばっちりだ。それにしても、エビとカニに魚って盛りだくさんだなあ。聞けば、「普段も食べるけれどお祭りなどにも登場するちょっと豪華な料理」だそうで、エドモンドさんの家でも特別なものだったようだ。

「私のパパは仕事に出掛ける前によく『今日の夕食はボマニャニャがいいな』とママに伝えていました。ママはパパがボマニャニャを好きなことがわかっているから、何も言われてない日もつくることがあった。でも、パパには内緒。そして仕事から帰ったパパがシャワーを浴びてイスに座ると、ボマニャニャが入った鍋を持ってきて目の前で開けるんです。ママからパパへのサプライズだったんだ」

もっちりとしたアクメは腹持ちがいい。トーゴでは唐辛子もよく使う。自家製唐辛子のペーストはアクメにつけたり、アクセントとして料理に加えたりと活躍
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