休日は山歩きを楽しんでいるジョージさん。フェタチーズや肉、レモンが健康の源だという
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 つまり、フェタチーズの色やにおい、味わいはギリシャでつくられるからこそ生まれるもの。たとえ、遠く日本にいてもギリシャの風土を感じられる食べ物なのだ。

「最近は日本でも会員制スーパーのコストコなどでフェタチーズが手軽に買えるようになってうれしい。本当に毎日食べても飽きないからおもしろいよ。いろいろな食べ方があるけれど、やっぱりシンプルなのが一番かな。オリーブオイルとハーブを少しかけてね」とジョージさん。なるほど、オリーブオイルをかけることでフェタチーズにまろやかさがプラスされる。

 オリーブオイルもまたギリシャ料理には欠かせないものだ。オリーブの原産地は地中海沿岸といわれ、紀元前3000年頃には栽培されていたと伝わる。そして、紀元前800年頃には神話に登場するほどオリーブの木は古代ギリシャにとって重要なものになっていた。中でも有名なのが知恵の女神アテナの神話だ。

 ある土地の守護神の座を巡って海の神ポセイドンと女神アテナが争った。そこで住民により多くの恵みを与えた者にその座を与えることになった。ポセイドンは白馬と塩水の泉を与え、アテナはオリーブの木を創り出して小高い丘に植えたという。オリーブは食料のほか、燃料や医療にも役立つ。結果、アテナが争いに勝利して守護神になった。その土地はアテナイ、現在のギリシャの首都アテネである。

 実際、古代ギリシャではアテナイを中心にオリーブを栽培し、オリーブオイルを貿易の主要商品とすることで大国へと発展していったそうだ。現在、動脈硬化の原因となる悪玉コレステロールを減らし、抗酸化物質でもあるオレイン酸を多く含み、健康によいと日本でも消費が増えているオリーブオイル。ギリシャは国民一人当たりの消費量が世界一で、一人年間13リットルを消費しているという(2016年国際オリーブ協議会調べ)。

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