第73回 カロリーなんて気にしない!カナダの名物料理とは

 口に飛び込んできたのは期待を裏切らない外はサクサク、中はホクホクのポテト。ちぎったような小さな塊のチーズは軽い味わいで歯ごたえがあり……これはモッツァレラだろうか。そこに熱々のちょっと甘いグレイビーソース(肉汁からつくるソース)に似たソースがからまって、かなりの高カロリーだとは思うが食べるスピードが止まらない。ジャンクフードってなぜこんなにも魅惑的なのでしょうか。

「このチーズはモッツァレラではなくチーズカードです」と私の問いにロバートさんが答えてくれた。チーズカードとは乳を凝固させた状態のもので、チーズカードから水分を搾り出して熟成させるとナチュラルチーズになる。ケベック州は隣接するオンタリオ州と合わせるとカナダ全体の約7割の生乳を生産しているほど酪農が盛んな地域だ。

フリット・アローのプティーン。マンインザムーン東京・新橋店(東京都港区新橋3-15-4 TKK第2新橋ビル1階)で食べることができる
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「これは冷凍だけれども、ケベックではつくりたてのチーズカードが牧場から店に直送されます。フレッシュなチーズカードは食感が違う。噛むとキュッキュッと音がして弾力があるんですよ。フレッシュなものはもちろん、チーズカード自体が日本ではなかなか手に入らないのが難しいところです」

 プティーンにはこのチーズカードが欠かせないんだ、とロバートさんは言う。一方のソースは店のオリジナル。フリット・アローのプティーンは現在、東京・新橋にあるアイリッシュパブ「マンインザムーン東京・新橋店」で食べることができるそうだが、カナダにはフリット・アロー以外にもレストランや学食で食べられ、専門店もあるらしい。ちなみに、日本のマクドナルドにてりやきマックバーガーがあるように、カナダのマクドナルドにはプティーンがご当地メニューとして置かれている。

「ソースは店によって違うから人によって好みの店がわかれるところですね」と教えてくれたのは在日カナダ大使館のジュリー・ポワリエ参事官だ。後日、プティーンについてもっと知りたいと大使館に問い合わせたところ、ケベック州出身のジュリーさんに東京・代官山の「HyLife Pork TABLE(ハイライフ ポーク テーブル)」でお話を伺えることになった。ハイライフ ポーク テーブルはカナダ産の三元豚「ハイライフポーク」を中心にカナダの食材や飲み物が楽しめるレストランである。